ニュースリリース

社長年頭所感 「収益構造革新の実現に向けて」

2012年1月4日
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社

※本資料は社長鈴木久仁の社員向けメッセージの抜粋です。


全国の社員の皆さん、おはようございます。新しい年である2012年がスタートしました。

日頃の社業に対する皆さんの多大なるご尽力に改めて感謝するとともに、2012年の年頭に当たり、社長としての決意の一端を述べ、新年のご挨拶とさせていただきます。


◆昨年を振り返って


昨年のわが国経済は、東日本大震災の影響による経済活動の停滞を受け、厳しい状況にありました。昨年半ばからは、部品等の供給網の建て直しにより生産や輸出が持ち直すなど回復に向かいましたが、欧州危機等の海外経済の不透明感や円高進行の影響もあり、先行きは予断を許さないものとなっています。


損害保険業界については、東日本大震災の発生により、改めて事業の公共性の高さや重要性が見直された、非常に重要な年であったと考えています。

既にご存知のとおり、被災された方々への丁寧な対応と迅速な保険金支払いに向け、業界を挙げた共同取組みに加え、当社においても東北本部を中心に、全部門・全地域の役職員が一体となって取り組んだ結果、一部課題は残っているものの、保険金支払いについては概ね完了することができました。

また、損害保険、特に地震保険の重要性が広く社会で再認識され、地震保険の契約件数が増加していますが、一方、損害保険会社としてお客さまに必要な情報を提供していく努力を継続することの大切さも改めて認識しました。

そして、当社としても、今回の経験を通じて「地域密着」「情熱」などの行動指針が実行され、新会社として目指すべき会社の姿が、はからずもではありますが、明確になったのではないでしょうか。

・自らが被災者であるにもかかわらず、お客さまの安否確認に奔走した代理店・社員の皆さん

・全国各地から応援に駆けつけ、損害調査のため瓦礫の中を歩き回ってくれた皆さん

・その間、少ない人数で懸命に職場を支えてくれた留守番の社員

・現場の要請に即刻応え、必死で現場を支えた本社の皆さん

・そして、全員のベクトルを、“被災者のために”という目的に一致させ、リードしてくれた課・支社長、部・支店長の諸君

 この姿こそ、実は我々が目指すべき会社の姿ではないでしょうか。


我々が目指す会社、それは、一言で言えば、“世のため、人のため、役に立つ会社”です。

目指す姿が、かい間見えたとしても、その実現の道のりは容易なものではありません。道のりで言えば、当社は、まだ1年3ヶ月が経過したに過ぎないのです。

会社がその役割を果たしていくためには、持続的に成長できる、しっかりした会社としての骨格をつくる必要があります。それができなければ、目指す姿は、単なるロマンチックな夢に終わってしまいます。


損害保険業界の事業環境は、東日本大震災以降も台風12号・15号やタイの洪水等相次ぐ自然災害の発生により支払保険金の大幅な増加が見込まれており、また、株価の低迷や円高影響等により資産運用収益が大きく悪化するなど、かつてないほど厳しいものとなっています。

資産運用について言えば、好転する材料に乏しく、当面の間、運用から得られる利益には頼れないと考えています。収益構造革新のスピードアップを通じ、本業である保険の引き受けでしっかりと利益を出していく必要があります。



◆2012年の重点取組み


2012年の最重点課題は、昨年に引き続き収益構造革新です。取り組むべきことは何ら変わりません。重要なことはスピード感です。取組みの成果を急ぎ出していく必要があります。


また、どの現場・職場においても、全役職員が自らの課題にしっかりと向き合い、“自らが考え、自らが判断し、自らが行動に移す”という現場力を最大限発揮してほしいと思います。大震災対応でできたことが、今できないわけはありません。


そして、保険事業は申し上げるまでもなく、お客さまからの信頼で成り立っています。信頼は、築き上げることは大変ですが、失うのは一瞬です。かつて「不払い・未払い問題」で傷ついた保険業界の信頼は、大震災対応により世間から一定の評価を受け、回復したように見えますが、油断してはいけません。

その土台となるものが、コンプライアンスです。これは保険事業を行う上での前提です。昨今、企業不祥事が大きな社会問題になっており、改めてこのことを伝えておきます。


「あいおいニッセイ同和」とは何か。社長の私ではありません。お客さまにとって、お客さまと接する社員の皆さん一人ひとりが「あいおいニッセイ同和」なのです。お客さまとの接点は、お客さまの満足度を高め、かつ後追い業務を減らし、効率的な業務運営の実現に繋がる重要なものです。是非、この認識を持って取り組んでください。



◆困難を乗り越えて会社創りを進める


損害保険協会長退任後の昨年7月から、私は、44ヶ所の現場を訪ね、延べ450人以上の社員の皆さんとお会いしました。誰もが、明るく、元気で、意欲に満ち、大変心強く感じました。是非、そのエネルギーを行動に変えて、成果に繋げていただきたい。成果の積み上げが力になり自信になります。さらに、社内の仲間と協力し合うことで、より大きな成果を生み出すことも可能となるのです。

「あいおいニッセイ同和」という会社は、まだまだ創業の途上にあります。会社創りには、ハードとソフトの両面があると考えています。ハードとは、会社の収益構造、つまり“保険事業において利益を上げる構造”であり、それを築くための方策が収益構造革新の取組みに他なりません。ソフトとは、皆さんの思いや企業文化・企業風土という“心”の部分です。大震災対応を単なる経験に終わらせることなく、平時においても、そこで得た気づき・学びを活かし、「地域密着」「情熱」などの当社行動指針に基づく行動が普通になされなければなりません。


一昨年、創業メッセージの中で、「当社の航海は決して穏やかなものでなく、むしろ嵐の中の船出と言うべき」という話をさせていただきましたが、当社を取り巻く状況は、さらに厳しいものとなっています。嵐は、さらに激しく吹き荒れているのです。

今回の大震災対応で、私は、“困難にぶちあたり、危機を乗り越えて、人は成長する”ということを、目の当たりにしました。困難は続いています。


2012年、まさに今が頑張り時です。今年こそ収益構造革新を成し遂げ、グループに貢献し、存在意義のある会社を創り上げなければなりません。


私も先頭に立って頑張ります。ともに頑張りましょう。


最後になりましたが、これから始まる2012年が、社員ならびにご家族の皆さんにとって輝かしい年でありますよう祈念いたしまして、私からの新年のご挨拶とさせていただきます。


以上